ごあいさつ
           平成25年度から山江保育園第4代園長を拝命いたしました、
          渕田秀雄と申します。
           伝統ある山江保育園の園長としてその重責と地域や保護者
          の皆様の応えることができるよう精いっぱい精進してまいる
          所存でございますので、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願
          いいたします。
          
           さて、私が園長に就任いたしましてから、今後職員ととも
          に考え取り組んでいくべきこととして提案いたしましたのが
          「保育所と保育士の存在意義は何か」ということです。
           児童福祉の世界は、すでに10年以上前から急激な社会の変化の中で劇的な変化をしている最中
          です。都市部では待機児童が急激に増加し、それに伴う受け入れ枠の拡大が追いつかない状況が
          続いております。そのような中、都市部では保護者・子ども・地域に対する対応が雑になったり、
          ともすれば傲慢になったりしているところもあるように聞いております。
           また、当園のような地方の保育所では、待機児童の問題は全くないものの、働く保護者の環境
          は劇的に変化していることに変わりはありません。にもかかわらず、周囲からの刺激が少ないせ
          いか数十年前の保育そのままに行われているぬるま湯のような保育。この緊張感のなさこそが、
          昨今各方面から指摘されていることの原因ではないかと考えています。
          
           そこで、「そもそも保育所は誰のために存在し、何をどのようになすべきか。」また、「その
          担い手たる保育士はどこに基準を置いて何をすべきか」ということを全職員が共通の認識を持っ
          て再確認することが必要であると考えております。このことを基本において、保護者の就労や子
          育てを支援しつつ子どもたちの豊かな育ちを担保してまいりたいと考えております。